11月13日(日)晴のち曇
今日は秩父鉄道・三峰口駅に程近い秩父市荒川(旧荒川村)贄川(にえかわ)地区で行われた「贄川宿 秋の縁側展」に行ってきました…
贄川宿はかつて江戸と甲州を結んだ甲州街道のいわば裏街道、秩父往還の宿場として栄えました。これから日本三大峠の一つ、雁坂峠を越える旅人の束の間の憩いの場所であったのでしょう。
今でもそんな江戸時代の雰囲気を残す建物の縁側で絵画や写真等を展示するのが「縁側展」です。毎年この時期に開かれています。
秩父銘仙の展示です。かつての秩父の中心産業。昔はどこの家でも蚕を育てていました。秩父も市街地を外れると今でもそんな家をたくさん見ることが出来ます。
地元の子どもたちによる秩父屋台囃子です。秩父人はこれを聞くといても立ってもいられなくなります(^_^;)

こちらは秩父の昔話の語りです。ちなみに聞いている人は年配の方ばかりでした(^_^;)

ふと路地に入るととてもとても懐かしい風景が…。子どもの頃、こんなところを走り回って遊んだものでした。


古いけれどもとても存在感のある建物です。
中では昭和30年頃までの農家の部屋が再現されていました。左の木に付いている白い玉は米の粉を丸めて作った「めえだま(まゆだま)」と言って、良い繭の出来を願って小正月に飾られるものです。今でも西秩父(小鹿野や吉田)で見られます。
晩秋の柔らかい光が贄川に射していました。秋の山に包まれる静かな静かな山里です。束の間の安らぎの後には「人目も草も枯れる」厳しい冬が待っています。

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