秩父夜祭
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※京都の祇園祭、飛騨高山祭と並び日本三大曳山祭、日本三大美祭の一つに数えられる秩父夜祭は秩父の名産品である絹の市がその始まりと言われています。江戸時代の享保年間(1716~36年)にはすでに祭が存在していたと言われています。当時秩父は江戸から見て西方に位置し、秩父札所巡りや秩父三社などの神仏巡りが盛んで、江戸の豪商たちの信仰も厚かったのでしょう。そのため、山里でありながらこれだけ豪華絢爛な山車が受け継がれてきたようです。本祭は12月3日ですが、12月2日は宵マチとして4基の屋台が曳行されます。左が本町、右が宮地の屋台です。秩父夜祭の山車は国の重要有形民俗文化財に指定されています。
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※宵宮の見所は屋台のすれ違いです。2日は露店も出ていないため頻繁にすれ違いが見られます。左が宮地、右が中町屋台です。
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宵マチ EOS 5D 70〜200mm ※屋台の上では「曳き踊り」(国指定重要無形民俗文化財)が披露されます。日本舞踊の代表的な舞が中心です。写真は中町屋台の「藤娘」です。
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宵マチ EOS 5D  70〜200mm ※「曳き踊り」は文字通り屋台を曳行しながら街の所々で披露されます。曳行中舞妓さんは写真のように正座しています。上町屋台。
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宵マチ EOS 5D 70〜200mm ※街中でのすれ違い。屋根の上の握手が印象的でありシャッターチャンスです。左が中町、右が本町屋台です。
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宵マチ EOS 5D Mark II 24〜105mm ※秩父は戦災に遭わなかったため古い町並みも一部残っています。上町屋台。
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※屋台のすれ違いは場所によっては屋根すれすれにすれ違っていきます。左が幼稚園児を乗せた中町屋台、2日ならではです。右が達磨が目印の本町屋台です。
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※雨雲近づく日でした。上町屋台。
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宵マチ EOS 5D 70〜200mm ※夕闇に囃し手の扇子が映えます。上町屋台。
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※2日は午後8時ころまで屋台が曳行されます。囃し手は扇子に替わり提灯を手に屋台を先導します。中町屋台(左)と本町屋台。
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宵マチ EOS 5D Mark II 70〜200mm ※やがてすれ違いを迎えます。昼より一層囃し手の掛け声が大きく、激しくなります。
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宵マチ EOS 5D Mark II 24〜105mm ※上町(左)と中町屋台のすれ違い。「ホ〜リャイ」の掛け声と共に囃し手が激しく提灯を振ります。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※3日は朝8時ころから山車の曳行が始まります。朝から沢山の人で賑わいます。宵マチでは曳行されない中近と下郷の2基の笠鉾も曳行されます。写真は細身で美しい中近笠鉾です。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※朝霧巻く奥秩父の山々に向かう中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※山車の方向転換は2本の柱で山車を持ち上げ、山車の下に回転支柱を入れて方向転換する「ギリ廻し」によって行われます。祭の見せ場の一つです。中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※めいっぱいの力で柱を抑え山車を上げ続けます。中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※こんな感じで上げています。本町屋台。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※回転支柱を入れているところです。本町屋台。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※3日は露店がたくさん出ているため、山車のすれ違いは左の細身の中近笠鉾が秩父神社へ向かう上町屋台と写真の中町屋台とすれ違うのみです。
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本祭 NewF-1 135mm ※山車に乗る「囃し手」は一世一代の大仕事。秩父っ子なら一度はやってみたいところです。中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※3日昼前、山車の中で一番大きい下郷笠鉾が秩父公園橋上の坂を登ってきます。紅葉が残る秩父ミューズパークのある長尾根や公園橋をバックに撮影できる絶好ポイントです。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※街中を行く下郷笠鉾。囃し手が6人乗り、迫力満点です。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※秩父神社境内での下郷笠鉾のギリ廻しです。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※秩父神社の神楽殿では国の重要無形民俗文化財に指定されている神楽が奉納されます。
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本祭 NewF-1 35mm ※当番となった屋台によって上演される「屋台芝居」(国指定重要無形民俗文化財)です。各屋台は左右に張出舞台を設け、秩父歌舞伎が上演できるように作られています。上演されるのは「志ら浪五人男」など有名所で、上演後歌舞伎役者が街を練り歩く「お練り」も行われます。写真は宮地屋台。
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本祭 NewF-1 35mm ※屋台前では毎年たくさんの人が歌舞伎に見入っています。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※普段は人影のない裏通りも祭の日は賑やかです。ここ「買継商通り」は秩父神社にほど近い昔の雰囲気をよく残している通りです。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※以前は男の祭だった秩父夜祭ですが、最近は女性も祭の重要な担い手です。祭の日は至る所で秩父屋台囃子が披露されています。
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本祭 EOS 5D Mark II 70〜200mm ※最近はSL運行最終日も秩父夜祭の日となっています。秩父夜祭のヘッドマークをつけ、たくさんの人に見送られて行きました。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※通過するSLと奥に見える下郷笠鉾。なかなか見られないツーショットです。
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本祭 NewF-1 135mm ※神楽殿に午後の日が当たっていました。3日午後は山車の曳行も殆ど行われず、夜に向けて束の間の休息の時です。
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本祭 NewF-1 135mm ※午後4時を回ると主要行事の御旅所への「御神幸」のため、各山車が秩父神社近辺へと集結します。写真は中近笠鉾。
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本祭 NewF-1 135mm ※山車の上で夜の曳行を待ちながら束の間の休息でしょうか。中近笠鉾。
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本祭 フォトックス6789 150mm ※多くのぼんぼりに飾られ、秩父神社境内で出発を待つ下郷笠鉾。
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本祭 フォトックス6789 65mm ※午後7時、約1km離れた御旅所へ向けて御神幸行列、そして山車が出発します。左が中近笠鉾、右が下郷笠鉾です。
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本祭 NewF-1 50mm ※行列の先頭を各町会からの供物を持った高張提灯の行列が行きます。
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本祭 NewF-1 135mm ※屋台の曳き手は縄を上げ、時にぶつかり合い、祭りを盛り上げます。
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本祭 NewF-1 35mm ※絢爛豪華な下郷笠鉾が夜の街を行きます。
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本祭 NewF-1 50mm ※宮地屋台です。お花畑御旅所への御神幸については秩父神社の女神と武甲山の男神の年に一度の逢瀬というのが一般的ですが、武甲山の山岳信仰や北辰信仰などいくつもの信仰が時代と共に組み合わさって今の形となったのでしょう。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※山車曳行の順番は決まっています。先頭は中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※2番目は下郷笠鉾。豪快にギリ廻しをして行きました。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※3番目は宮地屋台。夜の闇に猩々が浮かびます。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※4番目は上町屋台。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※5番目は中町屋台。ギリ廻しに取り掛かります。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※そしてトリは秩父神社のお膝元、本町屋台です。
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本祭 EOS 5D 24〜60mm ※山車曳行と共に打ち上げられる花火も見ものの一つです。右が尺玉で、この音は飯能あたりでも聞こえるそうです。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※秩父鉄道お花畑駅の踏切では山車曳行に合わせて架線を一時的に切断します。この間もちろん電車(お花畑〜三峰口)は運休でバスが代替します。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※そして祭のクライマックス、山車の団子坂引き上げです。目的地の御旅所手前の最大斜度27°の急坂を十数トンの山車が曳き上げられます。中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※続いて下郷笠鉾。重さが20トンあると言われ、懸命に引き上げる様はまさに大迫力です。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※曳き上げられた山車を花火が迎えます。下郷笠鉾。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※宮地屋台。囃し手もこの時とばかりに囃し立てます。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※上町屋台。時間をかけて曳き上げていました。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※中町屋台。スターマインが盛大に打ち上げられる中曳き上げられました。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※花火が一際大きく開きました。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※そして最後の本町屋台。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※このころには花火も終わっていることが多いですが、こちらの盛り上がりは最高潮です。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※やがて御旅所に6基の山車が勢揃いし、神事が執り行われます。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※この頃は御旅所も解放され自由に見学できます。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※屋台では宵闇の中、曳き踊りが披露されます。
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本祭 EOS 5D Mark II 24〜105mm ※勢揃いした山車の美しさは喩えようもありません。日本三大美祭に数えられるのも頷けます。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※そして夜の12時を回る頃、山車の帰還が始まります。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※来た順番で団子坂を曳き下ろされていきます。中近笠鉾。
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本祭 EOS 5D 70〜200mm ※曳き上げと違い間近で見ることができます。ただ、時間が時間ですので地元の人達の楽しみでもあります。下郷笠鉾。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※ギリ廻しも間近で撮影できます。下郷笠鉾。
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本祭 EOS 5D 24〜105mm ※そして山車は各町会ヘ帰っていきます。祭が終わると秩父にも本格的な冬がやってきます。下郷笠鉾。
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下郷笠鉾 NewF-1 50mm ※1997年4月、秩父神社平成造営事業記念として下郷笠鉾に「幻」の花笠が取り付けられ、曳行されました。元々屋根はなく、三段の花笠があったのですが大正時代に電柱が立ち、花笠での曳行が不可能になり、新たに屋根が造営され現在の姿となりました。その後花笠は散逸。しかし、1965年に3段の花笠が新調復元され、3回目の公開となりました。
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下郷笠鉾 フォトックス6789 65mm ※全高16m。関東一の高さを誇る山車です。
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下郷笠鉾 フォトックス6789 150mm ※花笠をまとった本来の姿がやはり一番美しいです。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※秩父神社からの曳行です。木の高さと変わりません。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※下郷と中近は何故「笠鉾」なのかと言われれば、これが本来の姿だからなのです。本祭でもこの姿で是非曳行してもらいたいものです。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※囃し手も誇らしそうです。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※狭いところでは花笠をより分け、花笠が引っかからないようにしています。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※花笠をつけた状態での豪快なギリ廻しです。
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下郷笠鉾 NewF-1 35mm ※回転の際にも一際大きな歓声が上がります。
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中近笠鉾 WISTA 45VX 90mm ※こちらは2000年5月、秩父市制施行50周年を記念して花笠が取り付けられた中近笠鉾です。中近はもともと屋根の上に花笠があり、正にこれが本来の姿です。大正以降、花笠が取り付けられたことは9回あり、その8回目です。
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中近笠鉾 NewF-1 24mm ※その後、市街地を曳行されました。
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中近笠鉾 NewF-1 35mm ※秩父神社境内の笠鉾。
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中近笠鉾 NewF-1 35mm ※この時は他の5基の山車も曳行され、祭さながらの賑わいを見せました。濃い緑の中を行く山車は多少違和感を覚えます。左は下郷笠鉾。
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中近笠鉾 NewF-1 35mm ※上町屋台と笠鉾です。
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中近笠鉾 NewF-1 35mm ※そして中近笠鉾も出発です。
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中近笠鉾 NewF-1 35mm ※街を行く姿は圧巻です。
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中近笠鉾 NewF-1 50mm ※囃し手も盛り上がってました。
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中近笠鉾 NewF-1 24mm ※近くからですと24mmの広角レンズでも全体が入りきりませんでした。
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中近笠鉾 NewF-1 24mm ※2011年現在、ユネスコの世界無形文化遺産登録の目処もついたことで、市でも2基の笠鉾を花笠をつけた状態で秩父夜祭で曳行することを実現すべく動いているようです。そのためには笠鉾の通り道がすべて地下電線化される必要があるようです。
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中近笠鉾 WISTA 45VX 90mm ※ぼんぼりで飾られた中近笠鉾。この姿で団子坂を曳き上げられたらそれは素晴らしいことでしょう。